綿の栽培
綿の品種は、江戸時代から日本で栽培されてきた「在来種」や「和綿」と呼ばれるもののほかに、外国のものがあります。
皆さんにお配りしている種は、数百年前に栽培が始まった在来種の「綿の種」です。
プランターでも簡単に栽培できます。
蒔き頃は4月上旬~6月下旬(5月の連休が最適)
7~8月に開花。
9月ごろに綿の実がはじけて、ふわふわのコットンボールを収穫できます。
5月
- 平均気温が15℃の頃が播種の適期である(5月上中句ごろ)
- 排水良好なところが適地である。
- 風通しが良く、日光のよく当たる所がよい。
- 弱アルカリ性土壌がよい。
- 酸性土壌の場合のみ、種まきの1週間前に苦土石灰を加える。
- やせ地の場含、元肥1・あたり100位置いてやる。
- 元肥は鶏糞など(窒素系肥料)がよい。
- 肥料のききすぎは、枝ばかり伸びて落蕾や病害虫の発生が多くなる。
- 鉢植えなど、市販の花・野菜の土を使う場合は肥料はいらない。
- 種は1晩水に浸して、木灰をまぶしで播くと発芽がよい。
- 覆土は2~3cm程度に薄目にかける。
- 畝幅は70~90cmで、50cm間隔ぐらいに3~5粒蒔く。
- 鉢植えの場合は、直径25cm以上の大きな深い鉢がよい。
- この時期は病害虫に注意。
6月
- 発芽後、1ケ月から1ケ月半はほとんど成長しないで10cm位です。
- この期間は根が張る時期であり、太い根が地下深く伸びます。
- この時期に水をやりすぎたり、長雨にあうと、根ぐされをおこします。
- 特に梅雨の頃は3日以上、雨がない時のみ水をやります。
- 迫肥はせずにゆっくり成長させる時期です。
- 節間の短い・太い木を選んで2~3本残して間引きをする。
7月
- 気温が高くなり、急速に枝を伸ばし成長します。
- 毎日水やりをします。(7~8月)
- 真夏の時期は日中に水をやると枯れる事があるので注意します。
- 同じ頃追肥をします。(次の追肥は40日位開けてする)
- この頃になると間引いて1本立にする。
- 黄色い花が咲き始めます。
- 木が縦長になったら、時期をみて芯止めを行います。
8月
- 綿の木はほっておくと200cm位まで伸びます。
- 木が縦長になったら、もう一度芯止めを行います。
- 横に枝を張らせるようにします。
- 枝は7~8本程度にするとよい。
- 鉢植えの場合は、枝を4-5本残して、1度だけ摘芯する。
- 高さを130cm一150cm程度におさえます。
- 台風などの時、倒れにくくなります。
- 第1・2枝には実をつけないで、ほかの枝に均等に実を付けます。
- 1本の木に実は20個程度にすると良い。
- それ以降は芽かきをして花が咲かない様にします。
- 実がつくとリン系の多い肥料を用いるとよい。
(窒素8 リン8 カリ8の割合)
9月
- 開花後50-60日ほどで、実が大きくなりはじけます。
- 最初の実がはじける頃から水をひかえます。
- はじけて1~2日したら、つみ取ります。
- 強風や長雨にあうと落下して汚れる。
病害虫
- 病害としては、種が地中で腐ったり、根ぐされなどがある。
- 害虫としては、ハマキムシ・ヨトウムシ・ネキリムシ等が発生します。
- ダ二類は葉の裏側について発見がおくれる事があります。
- 市販のスミチオン・オルトラン粒剤などを使用します。
- 虫を見つけたら、指で取りのぞいてやる方がよい。